Kill the Last Romantic
火曜日,月 28th, 2006イージーワールドの2002年のデビュー作は、ミューズやJJ72といったバンドに似た危険な華々しさを売り物にしていた。だが、その後スタジアムバンドとしての苦悩から遠ざかったことで、本作では大げささとはほど遠いサウンドを聴かせてくれる。物々しいギターを捨てたバンドは、シンガー/ソングライターのデイヴ・フォードの印象的な歌声を支えるさらに想像力に満ちたバックサウンドを意識的に、そして感謝をこめて求めている。オープニング曲の泣きのピアノでは、リスナーを自己憐憫の新たな祭りに参加している気にさせる。けれども陽気なロックナンバー「2nd Amendment」ですぐさま趣きを変え、「Blinded By the Light」を彷彿(ほうふつ)とさせる軽快なハーモニカと激しく揺れるキーボードで盛り上げている。
フォードが若者らしい希望の挫折や、陰鬱な世界での人生、情事の終わりをじっと見つめ疑問を投げかけているのにあわせて、サウンドもさまざまなスタイルやムードを通して鮮やかな変化を見せる。「Til the Day」では美しく壮大なオーケストレーションをフィーチャーし、一見控え目なドラッグ・ソング「A Lot of Miles from Home」を駆り立てているのは、ディストーションを効かせたゆったりとしたギターと巧みにアレンジされた手拍子だ。その一方で「Celebritykiller」では耳ざわりなリフと甘いヴォーカルをむりやり衝突させ、「All I Can Remember」では痛切なエレクトリック・フォークでニール・ヤングのライブを思い出させる。あきらかにイージーワールドは懸命に働き成熟したのだ。次回作でさらなる飛躍をとげることはまちがいない。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)
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